EPISODE 02

株式会社
Happy Quality

静岡県

宮地 誠さん、玉井 大悟さん

ブランドであるハピトマと
その品種であるフルティカを、
相乗効果で盛り上げていきたい。

株式会社Happy Qualityは、「Happy式マーケットイン農業モデル」を掲げ、“誰にでもできる農業経営”の支援サービスを行う会社。主力商品となる「ハピトマ」と「ドクターメロン」パートナーとなる農家さんに栽培に関するノウハウを提供し、品質を管理し、できた商品を全量買い取り、全量販売するという画期的なしくみが、「Happy式マーケットイン農業モデル」。そして、その主力商品であるハピトマの品種が、ファイトリッチの「フルティカ」なのです。Happy Qualityの新しい農業に、「フルティカ」がどう関わっているのか。Happy Quality代表の宮地さんと、サンファーム中山の玉井さんにお話を聞きました。

フルティカを採用したのは、
買ってくれる野菜を追求した答え。

ハピトマの品種に「フルティカ」を採用した理由とは。

宮地:私たちは「Happy式マーケットイン農業モデル」というサービスを実践しています。いわゆるマーケットインというのは「売れるものをつくる」こと。しかし私が考えるマーケットインの真髄は、「買ってくれるものをつくる」こと。その考えを農業に落とし込んたのが、私たちの「Happy式マーケットイン農業モデル」です。私はもともと市場で働いていて、八百屋業をやっており、「買ってくれるものを聞くのが得意」なんですね。で、当時の私が聞いた「買ってくれるものの条件」が、中玉トマトで年間平均糖度が8度だったんです。なおかつ夏場でも暑さや病気に強い品種を探してたときに玉井に出会い、フルティカを教えてもらいました。これが現在の「ハピトマ」につながるというわけです。

玉井:フルティカは夏に着果がよくて、裂果が少ない。糖度も安定していて、育てやすい。消費者目線と生産者目線で考えたときに、おいしくて、一年中つくりやすい中玉の品種だったら、フルティカがいいんじゃないかと。フルティカにたどり着くまでに、中玉トマトだけでも10種類、大玉、ミニなどをあわせると70種類ほどの品種は試しましたね。

機能性表示は、やはり強い。

ファイトリッチシリーズもしくはフルティカの“良さ”ってなんでしょうか。

宮地:自分たちが実現したい農業モデルを追求するための選択肢のひとつがフルティカであり、ファイトリッチ。主力商品であるハピトマの品質を守るために、肥料設計や水のタイミングなど常に試行錯誤しています。つまり、私たちの求める品質があり、そのベースとなる品種がフルティカというわけですね。機能性表示ができるので、商品優位性は非常に高い。同じ価格でトマトが並んだときに、機能性表示があるとやはり強いですから。実際にリコピンが通常のトマトの約2倍以上含まれており、22mg摂取すると血中LDLコレストロールを低下させるといわれているんです。味わいも、中玉トマトの中で群を抜く甘さ。食感もよくてフルーティな味わいは、ファンの方もとても多いですよ。

キーワードを増やして、
ファイトリッチへの間口を広げる。

ファイトリッチの野菜を販売するやりがい、おもしろみについてお聞かせください。

玉井:お客さまに「これはどんな野菜?」と聞かれたときに説明がしやすいのは、ひとつの魅力だと思います。「ファイトリッチっていうシリーズで、機能性が高いんですよ」というシンプルな説明で語れてしまうといいますか。それに糖度が安定して出しやすいところは、6〜10まで糖度が選べるハピトマにとっては、何よりも最適な品種といえるでしょう。リコピンが多いということは、通常のトマトより赤色が濃く、濃厚な味わいが楽しめるということ。そんな品種をよりおいしく育てるために、AI技術やビッグデータを用いた独自の栽培方法を採用しています。やりがいやおもしろみは、もはや言うまでもありません!

今後、ファイトリッチに期待することはなんでしょうか。

宮地:いろんなキーワードが普及することで、ファイトリッチやハピトマと紐づけられる。そんな相乗効果が生まれたらいいなと思いますね。「ファイトリッチシリーズのトマトがほしい」→「調べたらフルティカというトマトがあったよ」→「あ、ハピトマの品種はファイトリッチのフルティカなんだ!」っていう。キーワードを増やして間口を広げ、いろんなキーワードを探したときのひとつとして、ハピトマがありフルティカがある、というふうになっていくのもおもしろいかもしれないですね。