EPISODE 06

八百屋ジャズ

販売店 東京都

西郷 正昭さん

私の舌が選んだ本物の味。
生産者の情熱を、ここ八百屋ジャズから食卓へ。

東京都世田谷区、尾山台駅からすぐの場所に店を構える「八百屋ジャズ」。店主でジャズピアニストでもある西郷さんが自らの哲学に基づき、全国から厳選して集めた野菜や果物が並びます。大切にするのは「鮮度とおいしさ」。その確かな目で選ばれた野菜の中に、タキイ種苗の機能性野菜ブランド「ファイトリッチ」の「京くれない」(ニンジン)や「オレンジクイン」(ハクサイ)があります。八百屋ジャズがファイトリッチを取り扱う理由、そして野菜選びにかける想いを語っていただきました。

何よりも大切なのは、鮮度とおいしさ。私の選ぶ基準です。

私が野菜を選ぶうえで最も重視するのは、「鮮度とおいしさ」。これに尽きますね。その次がオーガニックかな。でもね、オーガニックだからおいしいっていうわけでもないんですよ。認証ラベルも一つの目安にはなりますが、それ以上に私が信頼を置くのは、長年の経験で培われた自分の「舌」。そして、直接話をして、その人となりや考え方に共感できる生産者とのつながりです。実直だと感じた生産者から直接仕入れることも多く、ラベルだけでは測れない本質的な価値を見極めるようにしています。

ファイトリッチとの出会いは「京くれない」。
おいしさがつないだ縁。

ファイトリッチとの最初の出会いは、徳島県のALLY’S FARMの有近さんが作るニンジン「京くれない」でした。飛び込みで店に来た方がいらっしゃってね。「いいニンジンがあるんですけど、扱ってくれませんか?」って。サンプルを送ってもらったら、それがおいしかったんですよ。当時はファイトリッチというブランド名は知らなかったのですが、その鮮やかな色と確かな味にひかれて、取り扱いを始めました。以来、毎年欠かさず店頭に並ぶ、うちの定番商品になりましたね。同じくファイトリッチシリーズのハクサイ「オレンジクイン」も、「漬物にしたら最高だし、生のまま芯を食べても甘くておいしい」と、その品質には本当に感心しています。ハクサイ生産者さんに「もっと作ってよ」とお願いして、量を増やしてもらったほど、ほれ込んでいる野菜の一つです。

試して、感じて、伝える。
それが八百屋ジャズ流の魅力の届け方。

結局ね、人間の舌が一番いいんですよ。だから、お客さん自身の感覚を大切にしてほしいと思っています。以前、ルッコラとマッシュルームをオリーブオイルと塩で味付けして試食してもらったことがあるんですが、そのおいしさを実感してもらったことで、全く売れなかったルッコラが人気商品になったこともありました。「京くれない」も、その美しい色合いと生で食べてもおいしい点が、サラダスティックなどに興味のあるお客さんには響くようです。「オレンジクイン」の甘い芯の部分を試食してもらうこともありますね。ただ野菜を並べるだけじゃなくて、その野菜が持つ本当の魅力を、時には試食も交えながら丁寧に伝えることが、私の店のスタイルなんです。

ラベルの先にある価値を見極めて、お客さんへ。

私にとって、ファイトリッチは「機能性野菜だから」という理由で選んだわけではありません。あくまで「京くれない」や「オレンジクイン」という、個々の野菜が持つ「おいしさ」と、それを作る生産者への信頼が全ての始まりです。
「おいしいか、おいしくないか。」結局お客さんが判断するのはそこなんですよ。その厳しい基準をクリアしているからこそ、ファイトリッチシリーズは八百屋ジャズの店頭に並んでいます。情報やラベルに惑わされず、野菜の本質的な価値を見抜き、それを求めるお客さんへとつないでいく。八百屋ジャズは、そんな想いで、今日も店を開けています。

店舗名
八百屋ジャズ
URL
https://www.instagram.com/yaoyajazz/
紹介文
東京都世田谷区、尾山台駅近くに店を構える。店主の西郷様が自らの舌と経験、そして生産者との対話を通じて「鮮度とおいしさ」を追求し、厳選した野菜・果物を取り揃える。お客様とのコミュニケーションを大切にし、野菜の本当の魅力を伝えることを信条としている。