EPISODE 12

株式会社タニタ食堂

飲食店
岡山県

藍原 愛さん

「ファイトリッチ」で彩る
岡山淳風会タニタ食堂での「贅沢な健康」体験

「健康」と聞くと、少しストイックなイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、今回お話を伺った「岡山淳風会タニタ食堂」は、その概念を覆すような「贅沢な健康」という独自のコンセプトを掲げています。
インタビューに応じてくださったのは、株式会社タニタ食堂の栄養士でメニュー開発を手がける藍原さん。健康に対する深い知識と情熱を持つ藍原さんに、「ファイトリッチ」についてのお客様の反応や魅力についてお伺いしました。

人間ドック受診者だけの特別な食事

タニタ食堂といえば全国に展開する健康的な食事を提供するレストランの代名詞ともいえますが、岡山淳風会タニタ食堂は他の店舗と少し違うと伺いました。どういった特徴がありますか。

当店は一般のお客様向けではなく、人間ドックや生活習慣病予防健診を受けられる方のためだけに食事を提供しているのが大きな特徴です。メニューも当店限定で、健康づくりに役立つ栄養バランスの取れた食事を指す「スマートミール」の基準をクリアしています。

「スマートミール」とは、具体的にどのような基準なのでしょうか。

厚生労働省がまとめた「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安」などに基づき設定された基準です。当店では「しっかり」という基準でメニューを開発しており、エネルギーは620〜850kcal、野菜は140g以上、食塩相当量は3.5g未満に設定しています。こうした基準をクリアした食事を召し上がっていただくことで、受診された方には安心して食事を楽しんでいただけます。

そして、当店が掲げているコンセプトが「贅沢な健康」です。人間ドックの検査を頑張った方に、特別な体験をしていただきたいという想いから、VIPコースの受診者向けに『VIP御膳』というお食事を提供しています。そこに「ファイトリッチ」シリーズを使わせていただいています。
検査を終えた方のこころとからだを癒すように、見た目も美しく、華やかなので、健康と食への楽しさも感じていただけると考えています。

長く愛され続ける「ファイトリッチ」の魅力

「ファイトリッチ」シリーズは、いつ頃からお使いいただいているのでしょうか。

もうだいぶ長いです。2017年から使っていますね。当時はまだスマートミールの認証制度がなかったのですが、1食で1日に摂りたい野菜量(350g以上)が食べられる「贅沢な健康」というテーマでメニュー開発をしていたと聞いています。贅沢に野菜を味わえる一方で、量が多くなることや咀嚼の負担などから食べづらいのではという懸念もありました。そこで、健康の面でも彩りでも特別な価値を届けできる「ファイトリッチ」を取り入れることにしました。

ずっと継続してご利用いただいているのですね。

はい。年に4回、季節ごとにメニューを変えているのですが、2017年からずっと、毎回2種類くらいの「ファイトリッチ」を使ってメニュー開発しています。お客様からも「おいしい」「彩りがキレイで華やかになる」とご好評で、継続して使わせていただいています。

お客様の反応として、特に印象的なものはありますか。

やはり、彩りがキレイで食卓が華やかになるというご意見をよくいただきますね。健康的な食事は、どうしても色使いがシンプルになりがちなのです。「ファイトリッチ」シリーズを使うことで、華やかさが加わり、食事の楽しさや満足感につながっていると実感しています。

素材の個性を生かす、プロの調理法

メニューを考えるときに、意識していることはありますか。

メニュー開発で意識しているのは、野菜それぞれの特徴を最大限に引き出すことです。

アントシアニンが豊富に含まれる赤タマネギ「ケルたまルビー」は辛みが少なく生食向きなので、今回はレモンやオリーブオイルで和えた「ケルたまルビーと蒸し鶏のレモン和え」にしました。鮮やかな色とシャキシャキとした食感の他、さわやかな香りが楽しめる一品です。また、水溶性ペクチンを多く含む、強いネバネバとした食感が特長のネバオクラ「ヘルシエ」は、刻むことでより強い粘りが出るので、細かく刻んで出汁の利いたおひたしにしました。

食材の個性を理解して、その魅力を引き出すための工夫をどうしたらよいかを常に考えています。

通常の野菜は、味付けをしないと青臭さが気になることもありますが、「ファイトリッチ」は野菜そのものの味がしっかりしているので、シンプルな調理法でもおいしく仕上がるのが魅力です。塩分を控えめにしても満足感のある味付けができるのは、「ファイトリッチ」ならではの強みですね。

「贅沢な健康」を追求するタニタ食堂だからこその要望とは

もっとこうなったらいいのに、といった「ファイトリッチ」へのご要望はありますか。

冬野菜の種類がもっと増えたら嬉しいです。夏野菜は色鮮やかなものが多いですが、冬野菜は色素が薄いものが多いので、冬の食卓を華やかに彩ってくれるようなファイトリッチがあったら、ぜひ使わせていただきたいです。

価格以上の満足をお届けする野菜

「ファイトリッチ」に興味を持っているお店の方に向けてメッセージをお願いします。

通常の野菜に比べて価格は上がってしまうかもしれませんが、それ以上のおいしさや見た目の美しさ、そして健康への価値を実感していただけると思っています。健康に気を遣っている方や、お客様に特別な体験を提供したいと考えている飲食店の方には、自信を持っておすすめしたいです。

これからも、さまざまな「ファイトリッチ」を活用させていただきながら、健康を意識するお客様に新しいおいしさや豊かな食体験をお届けし続けられるよう、挑戦していきたいです。

取材を終えて

岡山淳風会タニタ食堂の「贅沢な健康」というコンセプトと、「ファイトリッチ」が共鳴。健康を追求する人々にとって、「ファイトリッチ」は心と体を満たす贅沢な体験を彩る、かけがえのない存在になっているようです。
「健康」と「おいしさ」、そして「彩り」の三つがバランス良く調和した岡山淳風会タニタ食堂のメニューの数々。「ファイトリッチ」野菜が持つ個性が、その魅力をさらに引き立てていることが伝わってきました。